アマチュア無線家の「飛び」を変える! 失敗しない同軸ケーブル選びと伝送損失の真実

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アマチュア無線用同軸ケーブルの基礎知識

50Ωインピーダンスの重要性

アマチュア無線で使用される同軸ケーブルは、原則として**インピーダンスが50Ω(オーム)**のものが使われます。 インピーダンスとは、交流回路における抵抗のようなもので、無線機やアンテナ、ケーブルのインピーダンスを一致させることで、信号の反射(パワーロス)を最小限に抑え、効率よく電波を送受信できます。 テレビ用のケーブルが75Ωであるのに対し、アマチュア無線では50Ωが標準規格となっているため、購入時には必ず「50Ω」であることを確認しましょう。

ケーブルの構造と名称

同軸ケーブルは、その名の通り同心円状の構造をしています。

  1. 中心導体(芯線): 信号を伝送する中心の導体。
  2. 絶縁体(誘電体): 中心導体を覆い、外部導体との間隔を保つ役割。
  3. 外部導体(編組または箔): 外部からのノイズを防ぎ、信号をシールドする役割。
  4. シース(外皮): ケーブル全体を保護する外側の被覆。

アマチュア無線用のケーブルは、「Dタイプ」と呼ばれる規格で区別されることが一般的です。たとえば、5D-2V10D-FBのように表記されます。

  • 最初の数字 (例: 5, 8, 10): ケーブルの太さ(外径)を表します。数字が大きいほど太く、伝送損失が少ない(パワーロスが少ない)傾向にあります。
  • 次の文字 (例: D): 日本で一般的に使われる規格であることを示します。
  • ハイフン以降 (例: 2V, FB, SFA): ケーブルの種類構造誘電体(絶縁体)の材質などを示し、伝送特性や柔軟性に影響します。

適切な同軸ケーブルの選び方

周波数帯と太さの選択

ケーブルの太さは、周波数が高くなるほど、またケーブル長が長くなるほど重要になります。

運用周波数帯ケーブル長推奨される太さの目安用途の例
HF帯 (〜50MHz)短い(数m〜10m程度)3D-2V、5D-2Vモービル運用、室内仮設
HF帯〜VHF/UHF帯中〜長距離(10m〜30m程度)5D-FB、8D-2V固定局の一般的な設置
VHF/UHF帯(430MHz以上)長距離(20m以上)8D-FB、10D-FB高周波、長距離での損失を最小化
ポイント: 高い周波数帯(VHF/UHF)や長い距離で使う場合、太いケーブル(8D、10Dなど)を選ばないと、アンテナに到達する前に信号が大きく減衰(パワーロス)してしまいます。特に430MHz帯以上では顕著です。

ケーブルの種類の特性比較

太さが同じ「5D」のケーブルを例に比較すると、その種類によって特性が異なります。

種類構造・特性特徴
5D-2V比較的古い規格。ポリエチレン誘電体。広く普及しており安価。損失は多めだが、柔軟性があり扱いやすい。
5D-FB発泡ポリエチレン誘電体(低損失)。5D-2Vよりも低損失で高性能。現在の固定局の標準的な選択肢。
5D-SFA発泡フッ素樹脂誘電体など(極低損失)。最も低損失。ただし、高価で硬く、曲げ加工が難しい場合がある。

低損失であるほど、無線機からアンテナへ、あるいはアンテナから無線機へ、信号を効率よく伝送できます。近年では、柔軟性と低損失を両立した5D-FB LITEのようなケーブルも人気です。

ケーブルの取り扱いとメンテナンス

せっかく良いケーブルを選んでも、取り扱いを誤ると性能が台無しになります。

曲げや潰れは厳禁!

同軸ケーブルの性能は、中心導体と外部導体の間隔(インピーダンス)が均一に保たれていることで成り立っています。ケーブルを極端に曲げたり、踏みつけたり潰したりすると、このインピーダンスが乱れ、信号の反射(SWRの悪化)を引き起こし、送信・受信性能が低下します。無理な配線は避け、適切な曲げ半径を保ちましょう。

水の侵入と経年劣化

屋外で使用する同軸ケーブルは、風雨にさらされ、時間とともに劣化します。

  • 水の侵入: ケーブル内部に水が侵入すると、絶縁体の性能が低下し、損失が増大します。特に、コネクタの接続部分から水が入りやすいため、自己融着テープなどでしっかりと防水処理を施すことが重要です。
  • シースの劣化: 外皮(シース)にひび割れやキズができると、そこから水が入り、ケーブルの寿命を縮めます。
「送信も受信も悪い」と感じたら、アンテナだけでなく、同軸ケーブルの劣化や損傷も疑うべきです。定期的に点検し、特にコネクタ部分の防水とケーブル本体の物理的な損傷がないか確認しましょう。

コネクタ加工の重要性

ケーブルの性能を最大限に引き出すためには、無線機やアンテナに接続するコネクタの加工精度が非常に重要です。コネクタが不完全に取り付けられていると、そこが信号反射の原因となり、ケーブルの損失以上に大きなパワーロスを生じさせます。

コスモケーブル株式会社では、お客様のご要望に応じた長さでケーブルをカットし、熟練の技術者が高精度なコネクタ加工を施した製品を一本から販売しております。信頼できる加工済みのケーブルを選ぶことで、アマチュア無線家として手間を省き、最高のパフォーマンスをすぐに実現できます。

アマチュア無線の楽しみは、より遠くと交信できること、微弱な信号を聞き取れることにあります。その実現のために、ぜひ適切な同軸ケーブルを選び、快適な無線ライフを送ってください。ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください!
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